はじめての沖縄県知事選2026
(やさしい版)
政治に興味がなくても、5分で読めるように書きました。むずかしい言葉は使いません。そして大事なこと:このページは「誰に入れるべきか」は絶対に言いません。材料だけ並べます。決めるのは、あなたです。
Q1. そもそも知事って、なに?
ざっくり言うと、「沖縄県」という組織の社長です。
この会社、1年に使うお金が 9,468億円あります(2026年度)。県民1人あたりに直すと、年間およそ65万円。あなたやあなたの家族のために使われているお金の使い道を、最終的に決める人を選ぶのが知事選です。
投票日は 2026年9月13日(日)。18歳になっていれば、高校生でも投票できます。
Q2. その9,468億円、どこから来てるの?
ここ、意外と知られていません。いちばん多いのは沖縄で集めた税金…ではなく、国から来るお金です。
- 国から(地方交付税+国庫支出金)… 約4,200億円
- 沖縄で集めた県税 … 約1,689億円
- 貯金の取り崩しや借金など … 残り
沖縄県の家計(2025年度・億円)
仕送り(国からのお金)は給料(県税)の約2.5倍。
つまり沖縄県の家計は、仕送りが給料より多い状態です。県も公式資料で「国に大きく依存した構造」と自分で書いています。だから「国とどう付き合うか」が、知事選のたびに大きなテーマになります。
▶ もっと詳しく:県財政の地図(大人向け)Q3. 覚える数字は3つだけ
Q4. 誰が立候補してるの?何が違うの?
主な構図は、現職 vs 新人です(ほかに下地幹郎さんも立候補を表明しています)。
玉城デニーさん(66)
今の知事。8年やって、3期目を目指す。
公約は264項目。「所得を◯倍に」のような大きな数字の目標は掲げないスタイル。目玉は生活支援の独自基金(ただし、いくら規模かは未公表)。
辺野古:反対(「反対の民意を守り抜く」)
古謝玄太さん(42)
元総務省の官僚で、前の那覇市副市長。
公約は120政策。「所得を10年で500万円に」「観光収入2倍」と大きな数字を掲げるスタイル。ただし、そのお金をどう用意するかの計算は公約集に書かれていない。
辺野古:容認(「現実的な解決策として移設を進める」)
ポイント:「数字を出さない現職」と「財源を書かない新人」。どちらが良い悪いではなく、これが2人の公約の"クセ"です。数字があれば後で達成をチェックできる。財源があれば本当にできるかチェックできる。
▶ もっと詳しく:公約トラッカー(大人向け)Q5. 今の知事の8年間って、どうだったの?
シマナビで、2018年と2022年に約束したこと18個を「実際どうなったか」チェックしました。結果は:
約束18個の通信簿
- できた例:子どもの医療費を中学卒業までタダに(2022年から)
- すすんでる例:保育園の待機児童 2,591人→171人(でもゼロの約束は未達)
- 手つかず:沖縄に電車(鉄軌道)を通す話。8年たってもルートすら決まっていません
- できなかった例:辺野古を止めること、県民の所得を上げること
あと1つ、知っておいてほしい話。県がアメリカに置いていた「ワシントン事務所」をめぐって、正式な決裁書類がないまま会社が作られていたことがわかり、県議会が予算のチェックで「不認定」を出し(復帰後初めて)、知事は「深く反省している」と証言しました。監査(お金のチェック係)は事務所の口座について「全部の入出金は確認できなかった」と報告しています。
※フェアさのための注記:ここで現職のマイナス面が多く出るのは、現職には8年分の「チェックできる記録」があるからです。新人の古謝さんには知事としての記録がないため、同じ形のチェックはできません。その代わり、公約の数字と財源の書き方をQ4で同じ厳しさでチェックしています。
▶ もっと詳しく:玉城県政8年の検証・全18項目(大人向け)Q6. で、どうやって選べばいいの?
正解はありません。ただ、選び方のヒントを3つだけ。
- 自分に関係あることから見る:学費?バイトの時給?家族の医療費?基地?——自分ごとの項目だけ、2人の公約を見比べればOK。全部読む必要はありません。
- 「言ったこと」より「できるか」を見る:お金の裏づけ(財源)と、知事の権限でできることか。国が決めることを「やります」と言っていないか。
- 過去を見る:現職には8年の通信簿があります。新人には那覇市副市長3年の記録があります。約束は、過去の実績とセットで読むとブレません。
そして9月13日、投票所に行くだけ。18歳以上なら、学生証しかなくても投票できます(入場券が家に届きます。なくても身分確認で投票可能)。
このページの正体
シマナビは、沖縄の政治をお金の記録(帳簿)から追いかける、個人運営の無料メディアです。特定の候補・政党からお金は一切もらっていません。ここに書いた数字はすべて、県の公式資料・国の調査・裁判記録などの出典があります(大人向けページに全部リンクがあります)。まちがいを見つけたら、X(@shimanavi_org)のDMで教えてください。直します。
推しはつくらない。決めるのは、あなた。