公約トラッカー
沖縄県知事選2026
この公約、帳簿で追えるか。——公約を「数値目標・財源・実現性」の観点で、一次資料から整理します。投開票 2026年9月13日(告示 8月27日・立候補は6人)。最終更新 2026-09-04。
▶ 検証:玉城県政8年の公約と実績(18項目)達成5・進行中9・未着手1・実現せず3——全項目出典つき
公約集の一次資料(公約が文書で公表されている候補)
玉城デニー氏(現職・3期目をめざす)
2026年8月12日発表。「3つの約束」(命を守る/くらしを支える/未来をひらく)+7つの柱+具体策264項目。目玉は「おきなわゆいまーる基金事業(仮称)」(生活支援の独自基金・規模は非公表、会見では「補正予算などで柔軟に対応」と説明)。辺野古は「反対の民意を守り抜く」。
一次資料:公式政策ページ/政策集PDF(23ページ)/報道:沖縄タイムス・琉球新報
古謝玄太氏(前那覇市副市長)
2026年8月14日発表。「3つの柱」(まもる/ひらく/つなぐ)+「3つの約束」+120の政策。数値目標を明示:一人当たり県民所得231.5万円→500万円(10年)/子育て予算552億円→1,000億円規模/観光収入1兆747億円→2兆円。辺野古は「現実的な解決策として容認し、移設を進める」。
一次資料:公式発表ページ/政策集PDF(32ページ)/報道:時事通信・QAB
【訂正 2026-09-04】本ページは 2026-08-19 から 09-04 まで「下地幹郎氏も立候補を表明しています」と記載していました。下地氏は 2026-08-25 に立候補の取りやめを表明しており(自民党との政策協定を理由と説明)、記載は誤りでした。訂正します。
立候補した6人と、公約文書の有無
2026年8月27日の告示で立候補は6人で確定しました。シマナビは「公約が文書で公表されている候補」を検証の対象にしています(編集方針)。理由は、検証が「言ったこと」と「公的記録」の突き合わせなので、文書がないと同じ基準で並べられないためです。「対象外」という判定はしません。基準を満たした時点で全員が対象になります。
| 候補 | 公約文書(一次資料) | 本ページの掲載 |
|---|---|---|
| 玉城デニー | 政策集PDF(264項目)あり | 掲載 |
| 古謝玄太 | 政策集PDF(120政策)あり | 掲載 |
| 兼島俊 | 本サイトでは未確認 | 確認でき次第、同じ形式で追加 |
| 末吉正弘 | 本サイトでは未確認 | 同上 |
| 比嘉隆 | 本サイトでは未確認 | 同上 |
| 屋良朝助 | 本サイトでは未確認 | 同上 |
※「未確認」は「存在しない」ではなく、シマナビがまだ一次資料を確認できていないという意味です。
※6人全員の政策を同じ設問で読み比べたい方は、琉球新報「候補者に聞いた」(全38問・6候補)が同一基準の資料として公開されています(シマナビの作成物ではありません)。
数字の出し方——玉城氏と古謝氏の対比(事実の記録)
| 玉城デニー氏(264項目) | 古謝玄太氏(120政策) | |
|---|---|---|
| マクロ数値目標 | 掲げていない(所得倍増のような全体目標はなし。個別には「18歳まで医療費無料化」「待機児童ゼロ」「2050年脱炭素」等) | 明示(所得500万円/10年・子育て予算1,000億円・観光収入2兆円。会見で「平均7〜8%の経済成長が必要」と説明) |
| 財源の記載 | 個別事業の金額記載なし。言及があるのは:宿泊税(2027年2月施行予定)・既存基金の活用・「補正予算で対応」(ゆいまーる基金)・給食費無償化は「国による拡充」を要求 | 倍増3目標に対応する積算の記載なし。言及があるのは:国の振興予算・一括交付金の「大幅増額を要望・交渉」・宿泊税活用・ふるさと納税拡充・基金運用効率化 |
| 「国へ要望」型の項目 | 給食費無償化の国負担、地位協定改定、PFAS費用の日米負担 など | 消費税ゼロ(食料品)、社会保険料引き下げ、児童扶養手当拡充、地位協定改定 など |
| 共通して掲げるもの | 鉄軌道導入の推進/モノレール3両化/こども医療費無償化の維持拡充/給食費無償化の推進/消防防災ヘリ導入/PFAS対策/首里城復興/沖縄空手の世界発信/J1規格スタジアム/国立自然史博物館誘致 ほか(表現・手法は異なる) | |
| 最大の相違点 | 辺野古「反対の民意を守り抜く」 | 辺野古「容認し、移設を進める」+北部振興 |
※「数値目標を掲げない」ことも「財源積算を示さない」ことも、それ自体は良い悪いではなく検証可能性の記録です。数値があれば達成/未達を測れ、財源があれば実現性を測れます。シマナビは告示後、両候補の主要公約を1件ずつカードにして「いくら?財源は?実現性は?」を追記していきます。
実現性の予告メモ(一次資料から言えること)
- 鉄軌道(両候補が推進):内閣府の令和6年度調査で費用便益比は最高0.85(基準の1未満)、建設費最大1兆円超。どちらが当選しても「国の事業採択」という同じ壁があります(内閣府調査)。
- 所得倍増(古謝氏):過去8年の実績は229.9万円→224.9万円(横ばい)。500万円には年平均7〜8%成長が10年続く必要(本人説明)。沖縄の実質成長率は2022年度+2.7%(県民経済計算)。
- ゆいまーる基金(玉城氏):規模・財源とも非公表のため、現時点で「財源不明」に分類されます。公表され次第更新します。
中立性の担保
候補ごとの検証本数と判定の分布を内部集計し、偏りを点検しています。本ページで対比しているのは公約文書を公表している2氏で、これは候補の優劣ではなく上記の掲載基準の結果です。投開票日(9/13)に全期間の検証本数・判定分布をこのサイトで自己開示します。検証方法は編集方針を参照。まちがいの指摘はいつでも歓迎です(X @shimanavi_org のDM/contact@shimanavi.org)。
推しはつくらない。決めるのは、あなた。